ペット共生条例制定に向けての土台つくり(2019年第2回定例会 一般質問より)

ペットとの共生については、町長の施政方針でも活力を創造する葉山としてペットとの共生についての活動がうたわれています。葉山町というのは、冒頭で申し上げたとおり国内屈指の愛犬家の地域であります。登録数は2,800頭ぐらいですが、実際にはその倍以上いるんじゃないかというふうに言われております。

そうした湘南地域全域でペットというのは非常に多いかと思うんですが、これは一つの葉山の売りになる材料なのかと思いますのでですね、まちづくりの一環として、全国に先駆けた先駆的な取り組みをしていただきたいというふうに考えております。

実際その愛犬家の方たち、これはワンちゃんつながりでコミュニティーがあるわけですが、できればそうした先駆的な取り組み、端的に言うとペットの共生条例を目指して取り組んでいきたいなという声が上がってきています。これは非常にペットを飼われている側と飼ってない方では大分違うと思うんですが、飼われている方にすれば非常にアピール度抜群だなというふうに私も思います。ということで、その、いきなり条例化というところまではいかないと思いますが、それに向けて取り組みを検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

この件、昨年9月の定例会でも一般質問で、多くの自治体で動物愛護に関する条例が制定されていると。ところが、愛犬家地域の葉山で、しかも活力を創造する葉山にというところで、ペットとの共生をうたっている葉山、何か生かす手はないのかなということかと思います。ペットとの共生条例というのは、これは世界を見るとですね、ベルリンが一番有名なんですが、世界中のペットの関連の人たちがみんなベルリンに行って、どうやって共生をしていくのかということのモデルケースになっているのがベルリンであります。このスライドについては、その共生の条例をつくるというための構成はどうなっているのかということを簡単にお示ししました。まずは、当然土台となっている憲法、法律、条例というものがあります。あとはそれを実際に運営していく組織、これは例えば獣医師会とか動物愛護施設とかですね、そういったものは、これは日本もあろうかと思います。それが実際には対応していると。その大もとになっている法律があって、その上にのっかって組織があると。その組織が飼い主を監視していると。その法律なりで飼い主に対して税金を取ると。条例をつくって、これだけのことをやるんだから、お金払ってくださいねというふうにやっているのがベルリンです。究極をいくとこういう形になろうかなと思います。

このベルリンのペットの共生条例、根本的な日本との違いは何かというと、これは皆さんもう御存じだと思いますが、動物は物ではないと。日本では動物は物なんですね。ですから生命として扱われてない。物なので、残念ながら日本でのこうした取り組みについては完全な形には、先ほどの構成要素で、そもそも実現し得ないというのが根源的な問題として実はあるんです。これは民法の85条で、物とは有体物をいうという規定があるそうです。それに基づいて動物は有体物であって、物なんだというふうに扱われているそうです。こうしたことは条例でどうにかなる問題でもないので、国のほうで対応いただくというふうになろうかと思います。

一方で、多くの自治体で動物の保護条例ができているのは、この法律に対して、さらに追加で、地方公共団体は動物の愛護及び管理に関する法律第9条の規定によって、それぞれの地方の実情に合わせた条例を定めることができると。これは皆さん御存じの条例をつくるという基本的な条例の原則になっている法律ですが、これがあるので地方の実情に合わせて条例をつくってください。動物の条例もつくってくださいという形で、いろんなところでできていると。ほかの条例と同じで、法律が上か条例が上かという、またそもそも論になってしまうので、法律は超えられないだろうなということはあろうかと思いますが、例えば法律では動物を物と扱っていてもですね、葉山では物とは扱わないんだという条例を例えば明言したとしてもですね、これは人道的な立場から否定する人はまずいないんじゃないかというふうに私は思います。そこまでいきなり踏み込めよということではなくて、この動物の法律に関しては、根源的な物と扱うというところを葉山ではそうじゃないよというところまで、やっぱり踏み込んで最終的にはいくのが本当の先駆的な取り組みではないかなというふうに思います。

おととい12日に動物愛護法が改正されて、動物虐待の罰則が強化された。大体倍ぐらいになったんですが、殺傷したら5年以下の懲役、500万円以下の罰金ということになります。きのうもニュースで猫を50匹殺傷したというのが出てました。実はもうそういうちょっとオカルトじみたことがこの世の中いっぱい隠れて存在しますので、こうした罰則強化は非常にいいことだと思います。これから、今、町民の方といろいろ意見を吸い上げているところなんですが、先ほど言いましたこの組織の、やはりここをきちんと葉山町としてつくってですね、最終的には何らかのルールづくりを話し合いをしていく環境整備をしていくのがまず第一なのかなという声が上がっております。例えば協議会のようなものを立ち上げて、住民が主体となって議論を始めるという方法が望ましいのかなと思いますが、これはドッグランもそういった経緯があったかと思うんですが、これまでそうした住民が主体となったですね、協議の場みたいなものは、葉山町と一緒に協議をしていくという先例みたいなものがあれば、参考までに教えていただければと思います。

○環境部長(髙階歩君) 犬や猫の飼い主の方々でですね、協議会をつくってというようなお話でございますが、事例としてはございません。残念ながらないのが現状でございます。おっしゃられましたとおり、ドッグランの利用者の方々による集まりというのは認識してございますが、全町的なものとしてはまだ例がないというふうに認識してございます。
○町長(山梨崇仁君) 失礼しました。今、環境部長から、全町的なという話はないということを申し上げましたけども、ドッグラン整備に先駆けまして、私もこの公約、自分自身の公約でもありますので、動物との共生の仕方について、ペットを飼われている団体といいますか、地域の方々で、おっしゃるようなコミュニティーがあるということでしたから、そのコミュニティーの方々と役場にてですね、何度か打ち合わせを議論を重ねてきた経緯はございます。

○1番(飯山直樹君) 恐らく、そこに来られている方々と私が今コンタクトしている方というのは、ほぼほぼ同じようなコミュニティーの方だと思います。そうした方々がだんだんだんだんと今、そうした声を上げていてですね、このベルリンのような共生条例に向けて頑張っていこうというような機運になってきております。ですので、形としてはどうなるかわかりませんが、また町としてもですね、何らかの形ができたときには御対応をいただきたいというふうに考えておりますので、ぜひお願いしたいと思います。
 そもそもペットとの共生によって活力を創造する葉山というふうにうたっておりますが、ペットとの共生によって創造される葉山の活力というのは、町長としてはどういうものをお考えなのか、その点をお伺いしておきます。

○町長(山梨崇仁君) そもそもですね、先ほど物ではないとおっしゃったとおり、ペットを飼っている方からすると、ペットは家族であるという認識をほとんどの方が否定されないと思います。ですから、家族…お子さんがいらっしゃらなくてもですね、御年配の方でも家族をペットとしてふやすことで活力が生まれることは当然のことという考えのもとに、そういった家族をペットとして一緒に過ごされる方々が町の中でコミュニティーを形成すること、それが町のドッグランやですね、ドッグランなどの町の施設を通じて、ともに会話をし、いろいろなコミュニティーがそこでまたさらにつながり合うことというのは、町としては本当にありがたいことだというふうに思っていますので、それこそがペットを通じた活力という言葉の裏にございます。

○1番(飯山直樹君) わかりました。それを目に見える形でですね、どう取り組んで、本当のコミュニティーにしていくのかということをやっていくためには、これは条例を目指すのがいいのかというのは、また最終的な着地点はわかりませんけど、こうした話し合いの場をみんなで持っていくというのは、一つのまさに町の活性化、活力を創造する葉山につながるのではないかと思いますので、私のほうでもペットの親の一人としてですね、取り組んでまいりますので、ぜひ御協力をお願いしたいと思います。
 それと、最後に1点だけ。昨年の一般質問でですね、ペットを真夏の浜辺に連れて行くと。これはもう熱砂の状態で、60度、70度ぐらいになっているところにダックスフンドとか、知らない人たちは平気で連れて行っちゃうんですよね。これはペットを葉山の人たちはもう虐待だというふうに言ってます。私もそう思います。ですので、浜辺のルールという看板、あそこに動物同伴の注意勧告をしてもらいたいというふうに昨年申し上げたんですが、対応としてはいかがでしょうか。

○環境部長(髙階歩君) 既存の浜辺のルールなどの中にですね、改めてペットに関する項目をふやしていって記載したということは、まだ取り組みしてございませんけれども、環境課のほうでですね、対応しております譲渡会、犬の譲渡会、年に2回開いておりますけれども、その際に獣医師の方にですね、ちょっとした30分程度の講演会をセットして開催するようにしております。これ、30年度から取り組んでおりますが。その中でですね、皆さんのちょっとした気遣いをぜひというような中にですね、そういった日ごろの飼われている中での注意点、当然真夏の散歩についても時間を選ぶべきだとかということも含めてですね、周知をしているところでございます。機会を見て、そういった場を設けていきたいというふうには思ってございます。

○1番(飯山直樹君) いろいろ御対応いただいているということで、ありがとうございます。もう夏は目の前ですので、できれば、看板はもうきのうも駐車場に看板置いてあって、実はちらっと見て、書いてないなと思ったんですけど、警備員の方が今、タトゥーの注意とかされていらっしゃいますから、ぜひその警備員の方にですね、真夏の砂浜で犬を放置していたら、飼い主にすぐ注意するようにということは申し上げていただきたいなと思いますので、ぜひお願いいたします。