学校トイレの改善 ~公共施設管理からの検証・提言~(令和元年第3回定例会 一般質問)

飯山

町の運営・経営についてですが、今回は学校トイレの問題に主にフォーカスをして検証、議論を進めていきたいと思います。

この学校トイレの件については、いろんな議員の方から早急に対応するようにというようなお話、多方面からあろうかと思いますし、一方で執行部の皆さんからの回答は、おおむね計画的に事をきちんと進めていくというニュアンスの話なのかなと思います。計画的に物事を進めていくということに関しては、私は大賛成ですし、突発的に何も考えずに事を進めるというのはよいことではないと思いますので、そうしたそのプロセスがきちんとその総合計画なり公共施設の計画なり、その中で言われているやり方に沿っているものなのかどうかについて検証していきたいと。

あわせて、そうは言っても、その、そこまで大きな計画の中からブレイクダウンしてやっていかなければならない対象なのかどうかということも考えられるかと思います。そういうことも踏まえてですね、じゃあどうしたらきちんとしたプロセスにのっとった中で、物事を進めていけるのかというようなことも示唆できればというふうに考えております。 

まずこの公共施設管理については、今、発表者になりました。公共施設計画については、この、まず発端は公共施設白書が始まりでありまして、このスライドに示されているとおり、まず白書で2014年に大きな現状の分析がされて、方向性として、それではどうしなければいけないのかということが示唆されたわけです。それに基づいて、公共施設等総合計画で、現在その第1次実施計画がつくられているという大きな流れになってるかと思います。 

その公共施設白書で示されたものは、これはもう何度もお示しされてるかと思いますが、結局、現状の公共施設を全部維持すると、何百億…300億円以上かかってしまって、これはインフラを抜いた段階でですが、とても今の財政ではもちませんということで、どういうふうにマネージをしていったらいいのかという試算がされて、結果的に延べ床面積25%削減ということが示唆されたわけです。それはこのあたりに書かれてるわけですが。結果…結局、この公共施設白書で示された一番大きな方向性というのは、延べ床面積を削減しなさいと。お金の面で、そういうことがまず示されたわけです。ただ、この際に算出に使われた対象は、大規模改修と建てかえ工事だけで、そのときどきの保守対応については、この金額の中には含まれてません。現実的には、年間で数千万円程度なので、それによって大きく数値がぶれるかというと、実際、現実的にそういうことは私もないと思いますから、この大規模改修と建てかえの更新によって、こうした対応を取るべきだという示唆については、このとおりでよろしいかと思います。 

一方で、維持管理についてもこの白書の中で述べられてます。平均して、年間数千万円の維持管理についても、現在は事後保全の対応で、必要最小限の修繕を行っている状況だと。今後は、維持管理に充てられる財源は限られているので、やはり事後修繕の対応についても、現状の年間数千万円以内…大体四、五千万ですね。を維持しなさいということを暗に言っているわけです。つまり、こういう平準化すると、ところどころ出っ張ったりへこんだりするわけですが、年間で四、五千万おさまってくれば、維持管理についても計画…財政的に大きなインパクトは出てこないということを、この中で言っています。 

第1次実施計画の中で、この計画の目標、劣化診断がここに書かれてます。計画の目標には、やはり同様に、公共施設の適切な維持管理、再配置等に係る方針または計画策定、こういうことが書かれてるわけですね。やっぱりきちんと計画を策定して進めましょうということが書かれてます。それで、その実施に際して、じゃあどうやって計画をつくるのかという優先順位、あるいはスケジュールを見きわめるために、劣化診断がまさに今行われていると。その劣化診断で、今後実施計画…第何次という実施計画、2次、3次と出てくるわけですが、数十年単位での長期的な戦略の…公共施設の戦略が策定されていくという流れになろうかと思います。 

まずそうすると、この劣化診断について、一般的には建物全体の劣化状況を見きわめるために行うものかと思います。つまり、事後修繕的な緊急対応が必要な戸別の設備についてまでは、診断の対象とはならない。そういうふうに一般的には思いますが、この点については、どういうふうにお考えか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

教育部長

劣化診断については、御指摘のとおり、躯体とか屋根、壁、そういったところの診断をするのはもちろんなんですけれども、中の照明器具とか、また高架水槽とか受水槽といった設備も含まれております。また、トイレについてもですね、先般から答弁してるとおり、相手方…受託業者のほうにはトイレについても、また体育館の冷暖房についてもですね、一応もう口頭で伝えておりまして、今後の所見に含めてもらいたいというようなお願いをしているところです。

飯山

わかりました。私の個人的な感覚としては、今まで使っていた使い勝手が悪くなったというレベルの、これは劣化…劣化なのか、時代背景による使い勝手の違いなのか。それと、もう全く壊れて使えなくなったのかなという診断の仕方によっては、大分結果が変わってくるのかなというふうに思ってまして。

例えば、和式トイレを洋式トイレにかえるというのは、決して壊れてなくても、使い勝手が時代にそぐわない形になってきたら、これはかえる対象にはなってくるのかなというふうに感じます。そういう意味で、劣化診断というものがどういうふうな対象にするのか。壊れているものなのか、あるいは使い勝手まで見るのかというところが、大分それによって答えは変わってきてしまうのかなというふうに感じます。 

インフラの整備というのは、当然建物をつくる場合というのは、最初に建物をつくって、その後に中身の修理が…整備がつくられるかと思うんですが。鉄筋コンクリートの場合は、100年以上建物本体は多分壊さないで、途中で大規模改修が行われるというぐらいの構造的な保持力はあるのかなというふうに言われています。一方で、中身については先ほど設備で、例えば排水管とか、それも構造の根幹にあるような多分設備だと思うんですが、そういうものの劣化についても見られると。これは一般的なマンションの劣化診断なんかでも、一次診断、二次診断というふうに本を読んだら書いてありまして、一次診断というのは躯体の部分で、二次的な診断というのは構造の中に含まれている設備。特に配管の部分とか多いと思うんですが、そういうふうに書かれてました。大体トイレというのは、トイレとかお風呂とかですね、そういう設備というのは、配管のほうは劣化対象になってくると思うんですけど。トイレとか、マンションで言うとお風呂とかというのは、劣化対象というか、壊れてはないんだけど、使い勝手としては現状にはそぐわないという対象になっているのかと思います。したがって、計画的な保全を行うというふうに考えると、計画の中にはなかなか盛り込みにくい対象なのではないかというふうに、私は考え…思います。

学校施設への対応というのが、この公共施設白書の中にまたうたわれてまして、今後、建築や設備の老朽化等による維持管理費用や更新費用の負担がふえると考えられるため、将来にわたり計画的な保全が必要というふうに、ここでもやっぱり書かれています。計画的な保全というのは、この観点から見た場合、現在、役場の皆さんが取られているこの対応方針というのは、まさに計画的な保全の中に当たるかと思うので、その対応は非常に的確な対応を取っているなというふうに感じます。つまり、まず劣化診断やって、これからみんなの公共施設計画ですかね。そういったものを経て、計画的に事を進めていこうということを何度もおっしゃってますが、この対応方針については、まさにこの白書なり実施計画なりに書かれているとおりで、事後修繕に対してもそれはそう書かれてますから、そのとおりやってきているということで、全く間違えてないなということが、この中から言えるかと思います。第1次実施計画の諸元のところに目的が書かれていて、ここには維持保全についても計画的に行うため、計画を策定して進めるというふうに書かれてるわけです。ですが、この維持保全というのは、白書の中でも冒頭で書かれているとおり、ほとんど現状は事後修繕をやっていて、計画的に果たしてできるものなのかどうかという疑問があるわけです。 

1点確認したいんですが、この公共施設の維持管理に特化した計画というのは策定されているのか。あるいは、今後計画…現状において推定できる維持管理の計画というのは、果たして策定できるものなのかどうか。そのお考えをお伺いしたいと思います。

政策財政部長

今回の公共施設のですね、計画をつくる際に、今みんなの公共施設未来プロジェクトの前はですね、それぞれ施設を管理している所管が、必要に応じて所管ごとにそういう維持保全の大まかな計画というんでしょうか、そういうものを持って、おっしゃるとおり、今、事後保全というやり方になってしまっておりますけれども、それに予算をどういうふうに配分していくのかということは、それぞれの施設管理の担当課のほうで考え方を持っていると思います。ただ、それをやりますと、町の中を一本化したような財政出動の多寡を確認することができないということもありましたので、今回は全て公共施設関連…インフラも含めて、一つにまとめて、そういう長期的な計画をつくっていこうと。あと、今、劣化状況調査がですね、もうほぼ終わりに近づいたような状況でございます。そういう中で、緊急的にどうしても修繕を要するものと中長期的に長寿命化をするのか、もしくは建てかえる必要があるのか。経費の比較をするような作業に入って、短期的なものと長期的なものというふうな振り分けをしていく作業が、これから進められていくと考えております。

飯山

先ほどの話のちょっと繰り返しになっちゃうんですが、これから短期的と中期的、長期的なものを劣化診断の結果を踏まえて判断をしていくと。プラス、今まで、現状でも各課からさまざまなリクエストが上がっていて、ここを短期的に修繕をしたいという、そうしたものも踏まえて全体の計画をつくっていくということが、今おっしゃっておりましたので、これからみんなの公共施設管理計画のそういった計画の中に、当然劣化診断では判断しきれない。ある意味、ちょっと時代のスタイルが変わったりして、新しくリニューアルしていくというようなものも、これは当然…劣化診断ではそうそう、そんなには出てこないんだけど、各課からのリクエストとしては、当然優先課題として上がってくるというものも、この計画の中で盛り込まれてくるという今理解をしたんですが、それでよろしいですか。

政策財政部長

 やはり機能的にということがまず一義的だと思います。あと、当然学校施設を挙げて捉えれば、古い建物でございますので、現行の基準に沿わないようなもの、そぐわないようなものですね。現状では既存不適格になってしまって、何か大きい手を入れるときについては、その法令に基づいた基準のものに直していく必要があります。それが、例えばどの部分かというのは細かく見ていく必要があると思いますけれども、今の法令に合わせた形での改修というのも必要になってくると思っております。

飯山

これはもうどなたかが聞いたかもしれないんですけど、その結果が出てくるというのは、いつぐらいになる予定なんでしょうか。

政策財政部長

 取りまとめをして、概ね今の目標といたしましては、年内というふうに考えております。そこから次の計画に対するそういう取り組みをしていかなければいけないということもありますので、順調にいけば年内にまとまりがついて、年明けぐらいにはほぼ固まってくるというふうに考えております。

飯山

 ちょうどこれから予算など数字的なところも踏まえてということなのかと思います。来年ぐらいには、多少大きな金額になるかもしれませんけど、そうした対応も取れてくるじゃないかというお話かと承りました。

恐らく、億単位でかかってくるというものではないのかなというふうに私は思ってまして、わからないですけど。何千万円なのかなという感じじゃないかなという気がします。今度は大きなお金でやっていく大規模事業。これは給食センターとか、廃炉の問題とか、これは借金をして資金繰りを立てて計画の中でやっていくプロジェクトに対して、維持管理のプロジェクトというのは、この公共施設の白書の中でも特別に何かの資金調達をするのではなくて、現状ある財政の規模の中で支出をするというプロジェクトになろうかと思います。そうすると、これは学校のトイレの問題も、恐らく大規模のプロジェクトという資金調達を要するものではないと思います。そうすると、じゃあ計画立ててやっていこうというと、年間で四、五千万ぐらいの維持管理のコストの中で、どうやりくりするのかという話になってくるのかなと思います。これを何年か先まできちんと計画をつくって、その中でところどころでこぼこがあったとしても、最終的には平準化していくという、きちんとした数字的なプロセスもやっていればですね、数字的にも整合性を取ることはできてくるかと思いますので、まさにそうした計画をこれから年末にかけて策定をして、来年ぐらいには維持管理コストについても十分整合性の取れる、説明のできる計画の中で落とし込んでいけるのだろうという期待を持って待っていたいと思います。  

それとは別にですね、現状は経常収支比率がほぼ100%で、一見かつかつの状態なのかなというふうに思います。これは、そうするとちょっと余りにもでこぼこがあって、平準化するにはなかなか難しいなというようなこともあるかもしれません。そうすると、いわゆる一般の中小企業のように、本当にもうほかのことに手をつけれないぐらい、かつかつの状態なのかどうかということも考えていかないといけないと思います。つまり、資金繰りが本当にほかに手が回らないような状況なのかですね、そういうことも想定して考えるべきではないでしょうか。  その資金繰りの状況について考えてみると、これはいろいろな方、指摘されている臨時財政対策債等々のところにも目を向けていかなければいけないかと思います。この臨時財政対策債、毎年四、五億円ぐらい借り続けてるんですが、今のところ、借金ではあるものの国は自治体に返還するといって返って来てる状態であるとのことでありました。執行部としては、これはあくまで借金なんだという認識を持たれていて、非常にそれは結構なことでありますし、そうした慎重の対応を取ってもらうということは非常にいいことだと思いますが。一方で、国のほうは借金をしているのに、余ったお金は基金に積み上げているというのは、本当は借りる必要ないんじゃないのということで、交付金を減らすとか、そういうことを今言い始めているのが実情かと思います。なので、なかなか混沌としているので、まずは一寸先は闇なので、貯金をしようというのは当然の対応ですし、いつ返せと言われるか…交付金を減らされるかわからないから、余り上限まで借りないでおこうとかですね、そうした考えが出てくるのも、当然のことかと思います。  

一方で、余った資金を見てみると6億円ぐらいあると。そうすると、借り入れしないでも、キャッシュはぎりぎりなんですが回っていくと。若干余る状況でさえあるというのが、今の運営…資金的な運営状況になってます。借金全体を見ると、下水道事業債については継続的に減少してるので、全体としては、借金全体としては減少の傾向にあって、その一方で、一般会計分の借金については、これは臨時財政対策債がほとんどですが、残額は変化をしていないという状況です。借金はしているんだが、資金は余っていて、余った資金については今後増加する公共施設の整備、それと何かあるかもしれないというときのために、蓄えに回しているという形になってます。借金をしてでも貯金はしなければならないという財政状況なのかどうかと思う気持ちは非常によくわかりますし、一方で、目先の資金については本当に厳しくて、どうにも首が回らないというような、一般企業の、一般社会の中小企業のような状況でもないのかなというのが、今のこの資金繰り全体を見たときの実感です。  

したがって、こうした点から見た場合もですね、もしトイレの修繕について、年間、例えば維持管理費については四、五千万ぐらいの費用しかもともと見てないわけですから、そこで非常に大きな何千万円かのコストがかかる修繕のプロジェクトがぽっと出てくるとなると、ほとんどそれで使ってしまうということになると、一時的な財政に対するインパクトというのは非常に大きく感じるかもしれないんですが、一方で、本当に首が回らないぐらいの状況かといったら、一時的な対応というのはできる状況かなというふうに思います。したがって、短期的なのがどのぐらいの短期なのかというのもあるんですが、10年タームぐらいで見たときに、そのでこぼこの、ちょっと飛び出してしまうようなところを平準化していくというのは、私は資金的には無理はないなというふうに、今の財政の状況から見た場合ですね、決して楽な財政状況ではないというのは当然なんですが、ただ、全くお金がなくてどうにもできないという状態でもないと。したがって、何かあったときに、これは優先事項として少し出っ張るけど、最終的な平準化ができていくという計画が立てていれば、現実的には無理ではないというふうに思うんですが、その点は財政面から見ていかがでしょうか。

政策財政部長

 そういう考えをですね、固めていくための今の劣化状況調査ということで御認識いただければと思います。ただ、優先順位をつけたものがですね、どれほどの金額になるものかというのは今調査中となっておりますので、当然、例えばそのために今回の台風の災害のための臨時財政対策債だったりですとか、予備費を使わせていただくような状況がありましたけれども。財政調整基金であったり、もしくは公共施設で、今議員がおっしゃったような、どうしてもここについては緊急でやりたいんだけれども、なかなか経費がかさむような状況とかがあった場合に、今度は公共公益の施設整備基金を取り崩して使うとか。その辺のですね、FM会議の中で優先順位づけ。それから、やはりあくまでも財政面から言えば、財政の平準化。一時的な財政出動が大きくならないように、ほかの行政サービスに支障がないようにということを念頭に考えていく必要があると思います。

飯山

 これから年末にかけて、繰り返しになりますけど、そうした計画でき上がってくると思うので、どういう計画になるのか、また楽しみに待っていたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次にですね、ちょっと時間も押し迫ってきてるので。ちょっと国際村の件で何点か確認しておきたいことがあります。これも町の経営に極端に大きなインパクトを与えるかはわかりませんが、もしかすると何か変化等あるのではないかと思いますので。決算の特別委員会でも幾つか質問出てたかと思うんですが、営業利益ではプラスに転じていると。したがって、ビジネスとしては余り変化はないんだと思うんですが、回復していると。一方で、大規模改修があったということで、現金はどれだけ減ったのかはわかりませんけど、減少したというふうに捉えているのですが。そうした今減少…手持ち資金としては減少しているという状況でよろしいですか。