交通不便地における交通デザイン ~令和3年一般質問~

葉山の地域公共交通会議が設置されて、交通の不便地である葉山の交通について、デザインする機会が訪れたのかなと思います。真っさらな状態から都市の開発のいわゆるグランドデザインをしていくということであれば、大きな住宅地を造って、駅を造って道を造るという形になるとは思いますが、急激な人口減少の時代、鉄道を敷くということは、それを念頭に考えるというのは、まずこの先なかなか困難であろうと。ましてコロナで生活は一変してですね、毎日満員電車で都心に通うという生活スタイルが、今後もほぼなくなっていくという状況に、大きな交通のパラダイムシフトが起きてるなというふうな状況になったと思います。
 このスライドは、そうしたリモートワークで都市部から地方に人の流れが大きく変わってるよというのは、これは日本だけじゃなくて、世界中で今、先進国でこういうふうになっていてですね。北米ではニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴといった主要都市、流出率が年間で25%にもなっていると。これはヨーロッパでも同様で、これまでは地方衰退ということが問題だったんですが、今度は都市崩壊になってるとの報道がなされています。日本についても今年は人口流出が最大と。今まで東京でこんなことは一度もなかったことがついに起こり始めていると。こういった葉山のような郊外については、生活のスタイルはまず通勤が大きな決定要素になっているんですが、それが突然なくなってしまったと。これは当然交通をどうしていくのかということの一番大きな要素も変化せざるを得ないのかなと思います。
 これは東京で閉鎖されているオフィスのこの流れ。大きな大企業がどんどんオフィスの面積を小さくして、大体23年ぐらいまでには4割ぐらい現状の東京のオフィスは減るなというふうに見られているということです。
 葉山について考えてみますと、この通勤について、これゼロにはならないと思いますけど、週に1日、2日の通勤というふうに、コロナの場合にはなりましたから、今後もそうなると思います。そうすると、近所で普通の生活が完結できる利便性が一応一番重要なポイントになってくるのかなと。つまり、これまでは逗子駅までのオンタイムが最大の課題だったろうと思いますが、優先順位としてはどちらかというと近所で便利な生活をするための交通ということが、優先順位が上がってきたなというふうになるかと思います。こうしたポストコロナという、ちょっと想定外の事態で、大きな流れが、交通の流れも変わってくるということで、この交通計画の策定に対してですね、どのようなことを優先順位として考えていくかお伺いします。
○政策財政部長(伊藤義紀君) やはり今議員がおっしゃられたとおり、大分公共交通に関連する考え方が変革していくのかなというような感じがいたします。当然リモートワークで通勤の方々が減る。それから例えば大学生の通学が減るということも考えられますし。当然そうするとバス事業者として捉えれば、ダイヤを変更するかとか、日中のバスの運航便を増やして、朝晩を減らすとかとか、そういうバス事業者の変革についても可能性はゼロではないと思います。欲を言えば、もしかしたらバスが小型化されて、狭隘道路でも運行ができるようなバスに変えていくような時代が到来するかもしれないというところもございます。あと、今議員がおっしゃられたように、当然以前のアンケートにしましても、町役場へのアクセスがないとか、もしくは買い物のバスがないとかですね、それからあと通院、順位で行くとあとコミュニティー活動というのもございました。
 そういう中で、やはり私どもは、まず今ある交通手段をですね、目減りさせないこと。それは従前からお話ししてるとおり、バス事業者に対しての要望活動というのは行う必要があるというふうに思ってます。あとは優先順位ということであれば、当然今申し上げたようなことですけども、やはり非常に昨今いろんな自治体でですね、地域交通の関係の記事がたくさん目にする機会がございます。例えばコミュニティバスもその一つ。乗合タクシーですとか、それからデマンド型交通。それから店舗が運行する買い物バスというのも民間の方々でございます。あと福祉有償運送というのもございますので、これは利用される方は限定的なものになってくると思いますけれども。そういうものをいろいろ相まって、葉山町にとって不便と思う、例えばそういうアンケートやった際にもですね、葉山の交通が不便だよと言ってる方々の解消というのが、私たち行政が考えなければいけないことだと思いますので、やはり今までと優先順位もまた時代の流れで変わってくるかなというようなことも想定できます。
 これについては令和3年度からの地域公共交通会議の中で、具体的に制度を導入された、そういう経験をお持ちの方も委員の中でお入りいただいてますので、葉山町をですね、最初にぐるっと一周御案内させていただいた上で、実は昔こういうところにコミュニティバスの実証実験がありましたとか、それから高台の開発団地の中で買い物、行きはいいんだけれども、帰りにお荷物を持ってバス停から自宅までが非常に困難なんだというようなお声があるとかですね、そういうことをいろいろ御案内させていただきながら、葉山町に合ったような形の交通施策というのをですね、バス、タクシー、事業者も含めた形でつくり上げていきたいなというふうに考えております。
○1番(飯山直樹君) 今お答えいただいた中で、さすがにポストコロナもにらんで、重要な点は全部、ポイントとして捉えて動かれてるなと、今感心をいたしました。やっぱりまず当然通勤がなくなってくれば、葉山の場合、バス、京急のバスについては、当然朝晩の本数減らして、主に日中のほうにシフトしていくのかなと。それは当然公共の、民間のバス会社としては、ある程度は、全く人が乗ってない状態で運行していくというわけにもいかないでしょうから、それは多少は出てくるのかなと思います。
 そこで、今お話しいただいたように、なるべくこの本数については影響がないようにということで交渉いただけるというふうにおっしゃってました。今一番そういう流れの中で気になるのはですね、このコロナでリモートワークが始まって、最終電車の時刻が繰り上げられました。これは京急も入ります。葉山のバス便について見ると、全部か分からないんですが、特に海岸路線については、そもそも終電がなくなる前にバスがないという、本当にこれで公共の交通機関なのかということが今までありました。これが最終電車の時刻が繰り上げられて、最終バスの時刻が今までどおり変化なければ、ぎりぎり間に合うという形になろうかと思います。一方でまた最終の電車の時刻が切り上げられて、遅い時間帯のバスのダイヤも変更があるということであれば、また元どおりになってしまいますので、ぜひですね、こういうところはまたしっかり交渉、要望していっていただいてですね、公共交通機関として、そもそもリモートワークで通勤してないかもしれないですけど、ほとんど。状況を見ながら、そして要望もしていただきたいと思います。
 逗子と、これは逗子の交通計画ですが、ほとんど逗子と葉山というのは交通に関しては一体的に捉えられる地域だと思います。逗子の交通計画、これはもう平成…10年前ぐらいに作られたものだと思います。これを見ると長期的な視点と短期的な視点と、長期の戦略と短期の視点、戦略で位置づけられていて、これは当然葉山と全く同じことが言えるわけですが、短期的には駅前の渋滞を何とかしようとか、そういうことをターゲットにして、長期的には将来のまちづくりについての対応をしていくと。大きな枠組みで何をしようかということがうたわれていました。当然逗子の交通は拠点が逗子駅になりますから、この逗子駅を基に交通計画を問題点等を洗い出して解決していくという形になってます。駅がない葉山町についても、逗子駅が拠点になりますから、全くこの、この当時のリモートワークがない時代においては全く同じような目標になってくるのかなと思います。コロナが終わるとその、この逗子でも一つの大きな問題、ターゲットであるオンタイムに事が進んでいくということは、プライオリティーとしてはちょっと下がってくるのかなということも出てくるように思いますが。一方で逗子駅に向かわないでですね、町内でことを済ませるという方向へ人の流れが変わると。人の流れが変わるというか、通勤がなくなる、通勤・通学がなくなってくると。その大きなポイントがなくなると、あとは町内の流れということに変わるかと思います。
 そうすると、町内で事を済ませるということに重きを置いていくと、なかなか民間だけでカバーできる問題ではなくなってくるので、民間、あるいは官民の協働でですね、その隙間を埋めていくという対応が必要になってくると思いますが。そのポストコロナで大きく人の流れが変わってくると想定してですね、いろんな方が聞かれてるかと思うんですが、町内での動きに対応していくために、例えば京急と一緒にですね、小さなバスを運用するとかいうことも考えられると思いますが、その点、何か現時点で、いろんな方が聞かれてると思いますが、考え方あればお伺いします。
○政策財政部長(伊藤義紀君) やはりどうしても議員の皆様もですね、地域公共交通計画という話になって、いよいよじゃあ町もコミュニティバスかというふうにお考えにならざるを得ないのかなと思いますけども、決して今のところそこに偏った考え方はございません。まず本当に白紙の状態でございます。あと、公共交通を補完するためにですね、例えばいろんなところでボランティア団体の活動、それから地域の助け合いの中で移動手段というのを確保していくということも今後重要性を増すのかなというふうに考えます。行政がですね、一旦コミュニティバスというところに踏み切るためにはですね、やはりある程度の確実性、それから御利用いただく方もちゃんと、何というんでしょうかね、採算を度外視してといいますか、採算を気にせずにというようなお声も頂きましたけれども。やはり将来にわたっての継続性ということを考えますと、行政としてはどうしてもある程度採算というのも、民間事業者ほどではないにしても、頭の中に入れておかなければいけないということもございます。あと葉山の地域特性で、高台の開発のですね、住宅地、それから狭隘道路。いろいろ本当に盛りだくさんのですね、状況があるというふうに思っておりますので、そういうとこについてもですね、まず葉山町の中をですね、平面的に捉えるんじゃなくて、立体的に捉えた上でどういうものが葉山町の不便を感じない取組となるのか。民間事業者、それから地域の方々のお力添えもいただきながら、いろんな、何ていうんでしょう、幾重にも合わさったような交通施策になるかもしれないなということは考えてるところでございます。
○1番(飯山直樹君) いろいろ、ここを優先するとここは不公平になってしまうとか、いろいろあって、本当に隅々まで何かやろうとしたら、全部公平にしようとすると、もう全部隅々まで何もかもやらなければいけない。というふうにはなかなかいかないと思いますのでですね、かといって主要なポイントについては、ほぼ絞り込まれてるのかなと思います。その先については本当にコストとの関連で、どこまで手を伸ばしていくのかというのは、いろいろ数字を見ながらということもあるかと思いますが。主要なところに関してはですね、大きく人の流れ、変わってくる可能性がありますから、その辺もぜひ念頭に入れて考えていただきたいと思います。特にこのコロナでですね、鉄道の各社、大赤字になってるところ、非常に明暗が分かれていて、京急についてはかなりの打撃を受けているという状況で、まず前向きなことをやっていくよりも、コスト削減してくるというふうになると思います。そうした中で主要な足が奪われないようにですね、しっかりと現状は維持していただけるように、そういう動きがあったら交渉はしていただきたいと思います。